慣れない&物価の高い街で、仕事を探すのなんて不安だし、僕もようやったなと思います。3週間にわたる仕事探しはこんな感じでした。
英語に自信を持つ、何かしらの経験を活かす、もしくはコミュニケーションお化けになれば、きっと何とかなります。そして仕事を見つけたうえで労働は嫌だ。仕事行きたくない。と一緒に嘆きましょ。ちなみにフルタイムや正社員としての雇用を考えている人には全く参考になりません。
CVは書きよう
基本的にテンプレートが無いので、自分で作ります。なので正解もありません。正直飲食店に応募する人のCVなんて誰が見てるんだろうと思いましたが「一応こういう資料を英語で作れる程度の常識人です」ということの証明には必要。面白いなと思ったのは、自分で経歴を説明できること。俳優や演出家としての経験だって、言いようによっては飲食へのアピールポイントになること。ちなみにカバーレターと呼ばれる「こういう理由で応募しました。CV添付しますね!」という手紙形式の書類も何通か書きましたが、バイトにそこまで求めて無いと思います。一応ネイティブにチェックしてもらった際に、情報スカスカだけどよく書けてるねって言われて喜びました。
下書きだけでも日本で作ることをお勧めします。僕は現地で書きました…ダメな例。CV-LibraryなどのCV作りと応募がセットになっているサイトを利用するのもありです。ここで作成したCVを他で使うのもOK
仕事探しは予想を裏切る
物件探しにも出てきた在英日本人向けサイトmixbはやはり定番で、主に日本食レストラン(通称ジャパレス)や日本の現地企業の情報が載っていますが、中にはクリーンじゃない環境もあるそうです。注意喚起の投稿もありますが、お店の場合はGoogleレビューを読むのも大切です。ここからもたくさん応募したのですが、返信が来たのは一件だけでした。微妙に縁がない…賄いお寿司の夢が消えた。
結局僕が職を見つけたのはCV-Libraryからの応募で、他にもIndeedを利用したり、チェーン店のサイトの求人に直接問い合わせたり(例:GAIL’s)しました。お店の外に求人情報を貼ってあるところもありますが、個人店や、よほどそこで働きたい理由がない限り直接CVを持ち込む文化は廃れつつあるようです。
①日本食レストラン:面接だけさせて貰って、この仕事に取り組むなら本腰入れなきゃなと思う敷居だったので辞退
②日本語講師:面接と模擬授業を行い、オファーを貰うも、かなり先までスケジュールが決まってしまうので断念
③現地カフェ:トライアル後「来週から来てください」と言われた後に連絡を3カ月間無視されるという無情な対応をされる
④現地レストラン:突然電話が来てトライアルに進むことに。応募しすぎてどのレストランだったか全く覚えていなかったので、テンパりました。再びダメな例。
2024年4月からのUK最低時給は21歳以上なら£11.44です。その他労働条件は要確認。
トライアルでこっちも選ぶ
採用の前に2~3時間無給で(ちょっとご飯くれたりすることもある)働いて、お互いにジャッジし合う「トライアル」というシステムが一般的です。いきなりお客さんとプロフェッショナルとして接しなくてはならないので緊張はしますが、予行練習にもなります。僕は確実に言語能力が低いので、メニューを予習したり、「レストラン 英会話」と検索してフレーズを覚えたり、当日はとにかく元気に、分からないことはガンガン聞く。をモットーに行いました。
緊張すると喉が渇くので、お水のボトルを持参するのは個人的にかなりおススメです。お店によって求められる人物像も異なるので、やれた・やれないは気にせず、思いつめずに参りましょ。パートタイムの仕事に不義理も何もないと思うので、どんどん応募して、自分の中で一番納得できる職場を探したほうが良いと思います。
トライアル後にマネージャーと少し面談があって、週にどれくらい働きたいかや、何故ここに応募してきたかなどを軽く話します。質問はあるかと聞かれるので、シフトが何週間前に決まるかや「私にどんなスキルを付けることを望みますか?」みたいなしゃらくさい質問を一つくらいはするようにしていました。一応、前のめり感をアピール。
ホスピタリティ業界の経験と、コミュニケーション能力があることはプラスになりました。どこも即戦力を求めているので、これまでの職歴は大切です。やる気のないネイティブに勝てるのは必死さと信じて進みました。
試用期間の開始
仕事が決まるまでは、日々何をするにもお金が擦り減っていくだけのように感じられて、相当きつかったので、やっぱり貯金は大事だし、こういう時にどうすれば自分が元気になれるのかを習得しておく大切さが身に沁みました。あとは「もし3か月もいて全然職が見つからないようだったら向いてないから遊んで帰る!」と腹をくくっていたのも良かったかもしれません。
僕は10月に雇用されて、そこから3カ月はprobation periodと呼ばれる試用期間でした。もう8か月目になって、大変は大変ですが気に入っています。せっかくUKに来るのなら、現地の企業で働いて文化の違いを体感したかったし、ありがたいことにインクルーシブを掲げ、働く人を大事にしようとする環境です。忙しいけどメンバーが協力的で、友達もできたこと、舞台仕込みの笑顔を振りまいて僕について書かれた★5レビューを10個集めてちょっと昇給したこと、本業の予定に合わせてシフトを組めることなど、リストアップすると恵まれたSurvival Job(生きるための仕事)を見つけられたなと思います。
本物のFluentな英語力や、制作会社での職務経験があれば現地の舞台プロダクションに応募することも可能だったと思うので、その力不足は悔しいです。他にも美容師、歯科医、ソムリエ、エンジニア、建築家、大工、看護師など、需要がある技術を持っている人たちは確実に見える世界が違うことでしょう。UKで俳優や演出家として活動し続けるとしても副業は必要なので、その場合は更なる壁があるでしょうが、それはまた別のお話。
イギリス生活御用達アプリ
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