帰ってきた!過酷なロンドン部屋探し2024

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あれから、引っ越しして、引っ越しして、引っ越ししました。最終的には強運に恵まれてしまったので、あまり参考にはならないかもしれませんが、ほんっっとに、大変だった。

7人家族との生活は賑やかで良い人たちだったのですが、家族同士は英語ではない母国語で話しますし、どうしても疎外感を感じることも多かったので、ゆったりとmixbで物件を探し、ベッドシットと呼ばれる小さなキッチン付きで、バスルームとシャワーのみ共同の日本人フラットに引っ越しました。

この窓(道路はうるさい)に座って本を読んだり、ぼーっとしたりするのが大好きでした。

電気代はめちゃくちゃ高いし、洗濯機が無かったのでコインランドリーに行ったりと、難は多かったのですが、自分のペースで生活ができるので気にいっていました。が、イギリスあるある「突然大家に追い出される」が僕のもとにも。周りでも何十件と起きているので、もうこれは法律の所為ですが、「リタイアするの」とか「家を売ることにした!」と、突然言いだし、テナント(借主)は血眼で次のお家を探すことが多々あります。仮ぐらしであることを忘れてはならないのがこの国。でも日本で俳優としてフリーランスで活動しているときも、審査に通るのが難しかった。

先日一時帰国をしたのですが、その前日に大家に一応長期で家を空けることを連絡したら、一カ月後までに出て行ってくれと言われました。え、ここから2週間日本に帰って、その後2週間演劇のWS+本番があるんですけど…と、いっても梨のつぶて。突如無くなる家に動揺するも、いま悩んでも仕方ないと、とりあえず日本とWSを満喫し、家が見つかるまで、知り合いの家に居候させてもらうことに。

UKの全荷物がこちら。一時帰国で日本食を買いまくったのでそれを運ぶのが一番大変でした

さてさて、Spare Roomで探し始めたのですが、去年と比較しても、部屋が少ない、そして£100くらい家賃が上がっている。60件ほどメールを送り、10件ほど内見に行くも、徒歩20分圏内には森しかない、大家との二人暮らし(週末には大家の家族が集まってご飯を食べる)、写真と違ってど汚い、なんか雰囲気がイヤ!と、できればこれ以上引っ越ししたくないし、かなりどんよりとした日々でした。「本来£1,100だけど、君が友達以上の関係になってくれるなら£800に値下げをしてあげるよ」という連絡も来たりして、お前のこと知らんし、値下げしても別に普通の家賃じゃねえかよ!みたいなブちぎれ案件もありました。

新しく利用したのは、Openrentというエージェント管理物件が主に掲載されているサイト(返信率良かったです)と、イケてる友達に教えてもらったFriends of Friendsというインスタグラムアカウント。信用できるサービスではないですが、家主の趣味や人柄がInstagramの投稿の雰囲気からも分かるので、割と利用している人が多いそう。大家側も、知らない人に貸すには勇気がいるので、友達の友達の紹介とかは安心みたいです。僕もずっと「家探してます~」と周りに言い続けたので、みんなが心配と耳寄り情報を集めてくれました。これはやっぱり1年間ロンドンで過ごしたからこそできることだなと思ったり。

品川と呼んでいるCanary Wharf近くの物件もいったけど、なんか人工的過ぎる。という人の家に居候している奴とは思えない理由でピンと来なかった。

気分を変えようと、美容室に髪を切りに行ったら、いつもと違う美容師さんにお願いすることに。家探しを愚痴っていたら、何が一番譲れない条件か。という話題になり、改めて考え直す。

・近くにカフェがあっても自分でコーヒーを淹れることが分かったので、スーパーがあればいい
・セルフテープを撮るから、広めの壁があるところがいい
・お休みに引きこもってブログ書いてたり勉強したりしてても気にしない家
・£700くらいで探していただけど、良いお家なら£800、それでも見つからなければ£900までは上げる決意をした
・どうしても合わなかったら引っ越したいから、契約期間が短いところがいい

1年で積み重ねた住宅経験により、どんどん具体的かつ複雑になってるなと話していたら、「そういえば、うち一部屋余ってるんですけど、見に来てみます?」と聞かれ、次の日に内見に行くことに。

えっ。

まさかそんなことがあると思っていなかったので、セルフテープ撮るなんてうるさそうな条件も言っちゃったのに。ゲストルームとして一部屋あったけど、人を泊めることも多くないから、誰かに貸そうか。でも、どうしようかな~と考えていたところだったそうです。

ライティングビューローのあるお部屋は心地よく、ガーデンが広く温室で野菜を育てていて、おばあちゃん犬が居て、隣の猫がよく遊びに来る、そしてなんと、これはロンドン在住の人にだけ使えるマウントなんですが……

ソフターという水道水を軟水にする機械を導入していて、シャワーから飲み水まで、全部軟水なんです。つまり、ライムスケール(水垢)に悩まされないし、肌には優しいし、お腹にも優しいし、出汁が美味しく出るという、なんともまあ幸せな偶然。先日の一時帰国でも、如何に軟水が身体に合っているかを実感したので、日々感謝しながら生きています。

これまでも色々あったように、これからもやっぱりこの家を売ることになったり、大喧嘩したり、なにがあるかは分からないのですが、まずはこの仮ぐらしを楽しみます。

我が物顔で隣家から来るシシさん。

イギリス生活御用達アプリ

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