2025年ロンドン生活費

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最低賃金も上がるが、インフレも進むロンドン。何かが安くなったのを見たことがありません。去年に引き続き、ギリギリに削っている貧乏生活をしていますが、あれ、ジリジリと上がってない?

1年経ってちょっと目線が変わってきたロンドン生活を振り返りながら、2月の生活費を公開します。

2025年2月総支出

CategoryBudgetSpend円換算(£1=190円)
家賃・光熱費£800£800152,000円
食費£150£134.4725,550円
交通費£120£15529,450円
健康・美容費£70£00円
通信費£10£101,900円
外食費£130£36.496,934円
芸術・教育£150£238.1344,485円
雑費£60£22.064,192円
合計£1,490£1397265,430円

去年より高い項目は赤字・太字にしています。

家賃・光熱費 £800

明るい寝室の写真。大きな窓には白いブラインドがかかり、外にはレンガ造りの住宅が見える。部屋には緑の模様が入ったベッド、黒い編み椅子、木製のライティングビューローが配置されている。壁際にはグレーのチェストの上に大型テレビが置かれ、壁には丸い時計が掛かっている。

£100ほど値上がりしましたが、これは去年の引っ越しが理由ですね。生活費の大半を占めているので安くはないですが、居心地の良いフラットなのでラッキーだなとも思っています。今も写真にある窓辺のライティングビューローでブログを書いていますが、この小さな机がとっても落ち着きます。

家賃の値上がりはイギリス人でも辟易としていますが、まだしばらく続きそうです。そういえばこの間、ロンドンの川にナローボートと呼ばれる船で生活する物件を見つけて、£1050なんて、誰かと住めば意外とありなんじゃ…!と思ったのですが、めっちゃくちゃ寒いらしいです。そりゃそうだ。

食費 £134.47

白い皿に盛られたソイミートと野菜の炒め物、木の器に入った豆腐とわかめの味噌汁、茶碗に盛られた白ご飯、トマトと葉物野菜のサラダが並ぶ和食の食卓。箸と箸置きが添えられ、編み目模様のランチョンマットの上に配置されている。

これはまた全然参考にならないのですが、うちのフラットは仲が良く基本的に誰かがみんなの夜ごはんを作るんです。それはめちゃめちゃありがたいのですが、去年のようなギリギリ食生活というよりは割と豊かなお家料理を食べることになったので、だいぶ値上がりしましね。ただ、外食を減らして、お家ご飯を贅沢にしたり、友達とご飯を食べたいときも餃子パーティーや鍋をお家でやることによって、バランスが取れています。

ロンドンにはWASOと言う、日本食品の配達サービスがあり、お米が£20(3800円)で手に入ります。今日本のスーパーでお米の値上がりが激しいと耳にするので、日本の農家さんを応援するためにも、ふっくらして、甘みがあるお米の為にも、ちょっと贅沢を始めました。

ちなみにLidlという激安スーパーに行けばジャスミン米が安く手に入り、給水を1時間くらいするとふっくらと炊けて美味しいです。

交通費 £155

これはひいひいしています。最近また交通費が値上がりしました。ロンドンにはピークタイムとオフピークタイムという概念があり、混雑緩和と売り上げ増加が同時に行われています。せこく、頭が良い。最近演出家としてのWSに通っておりまして、どうしてもピークタイムに乗るので、毎日のように一日の上限・Daily capである£6.95(Rail Cardあり)や£8.90(Rail Cardなし)が消えていきます。

1時間以内の距離であれば歩いたり、走ったりしてできるだけ節約を心掛けています。しかしね。交通費と言うのは必要経費ですし、歩いて疲れてカフェに入ったら本末転倒なので、食費に続いてちょっと財布のひもを緩めるようにしています。

ちなみに、この価格が毎月£175を超えるようになったら、電車の1年間フリーパス(£2100)を検討してもいいかもしれません。いつでも電車乗り放題だと思うと、もっと気軽に町遊びができるかも。

健康・美容費 £0

ちょうど美容院にも病院にも行かなかったので、£0でしたが、そろそろ歯の定期健診(£26.80)にも行きたい。健康第一ですよホントに。

通信費 £10

去年と変わらず、20GBを£10で使えるgiffgaffを使っています。ロンドンは相変わらず電波が不安定ですが、割と慣れました。ちなみにgiffgaffは日本に無料でSIMを送ることもできるので、イギリス到着後すぐにSIMを使いたい!という時も助かります。上記のリンクから申し込んでもらうと、お互いに£5の追加クレジットがもらえます。

外食費 £36.49

うどんの上にあぶらあげ、ネギ、ナッツ、香辛料がのった料理の写真。横には天ぷらの盛り合わせがあり、さつまいもやれんこんの野菜天ぷらが並ぶ。奥には薬味がのった揚げ出し豆腐が木の器に盛られている。

コーヒーをテイクアウェイしたり、パブでビールをハーフパイント頼んだり、サービスチャージが気軽な方法で、なんとか凌いでいます。ほんとにほんとにロンドンの食事は高い。一度行ったのはKOYAというロンドンのうどんやさん。麺にコシがあって、しかも自分で作りたくない(作れない)天ぷらを出してくれているので、いそいそと行ってきました。美味しかった…!ロンドンで日本食恋しくなったら是非。SOHOはいつも行列だから、ハックニーのKOYA KOもおすすめ。お腹すいたらポテトチップかパンを買いにスーパーに走ります。いつからポテトチップスがおやつじゃなくて主食に数えられるようになったんだろうイギリス…

芸術・教育 £238.13

劇場のステージ上で、ピンク色の紙吹雪が舞い散る中、出演者たちが観客に向かって挨拶をしている。背景には大きなハート型の装飾があり、ステージには椅子やテーブルが配置されている。観客席からの視点で撮影された写真。

これはもう、他を節約する分ガンガン使いますわよ~~!のコーナー。もちろんお金持ちだったり、仕事いっぱいしたりするなら別だけど、特にYMSでロンドンに来る人たちは日本と同じ生活水準や、便利さ、超キラキラ生活を送るのはなかなか難しいと思います。だけど、もし絞るなら、「何が自分をはるばるロンドンまで引き寄せたのか」を具体的にイメージするのは本当に大事だと思っています。語学なのか、旅行なのか、グルメなのか、アートなのか、フットボールなのか、友達作りなのか…

ちなみに舞台のチケットは早めに買えば買うほどいい席が取りやすいですが、評判が悪く空席がたくさんある場合は後から買ったほうが安かったりもします。僕は演出家や題材で選んで、チケット情報が出た瞬間に買うようにしています。基本的に一番安いのは劇場や公式HPから買う事ですが、TodayTixというアプリだと一覧で観れるので買いやすいです。ちなみに自分の席からの眺めがどんな感じなのかを観れるSeatplanというサイトもおススメ。

映像系のサブスクは毎月一つまでに絞っていますが、イギリスに居ればBBCの作品が観れるBBC iPlayerやドラマなどchannel4など、無料の配信サービスもあります。ルポールのドラァグレースUK(Season2がオススメ)やFlowersという日系イギリス人のWill Sharpeが書いたダークな家族ドラマが最近のお気に入りで(変な日本人が出てくるけど)、Netflixで作られる日本のドラマと民放ドラマが違うように、国内向けのイギリスドラマも深い世界があり、カルチャーと結びついてるなと最近思います。いつか出たり関わったりできるかなー。

雑費 £22.06

ドキュメンタリー「今すぐ購入」やらノマドランドを観ると、あんまりAmazonは使いたくないのですが、ここでしか手に入りにくいものや価格の安さにやられて、一カ月に一度買い物をしています。アマプラに入っていないので、送料が掛からず、割引が適用されるサブスクに登録して、リップクリームやシャンプー、プロテインや洗剤などを買っています。いらないものや価格の上がった商品のチェックを忘れずに。

番外編・特別な出費編

今月は無かったのですが、例えば友達に誕生日プレゼントを買う(£50)といった小さなものから、演出のワークショップに通うことになった(£600)、日本への一時帰国(£900)、家賃のデポジットを払う(£800)などなど、急な出費が増えて参りました。流石に1年半もロンドンジリ貧生活をしているので、ちょっと旅行行きたいなーとか、お洒落したいなーとか、ネイルやりたいなー、みたいな欲が到来しています。そして何と言っても、VISA申請しようかな~\\£6000//がヤバい。

最低でも1~2か月分の生活費を貯金しておけると、安心かなと思います。

合計 £1397

川沿いの風景。左側にバルコニー付きの現代的な建物、右側に木々とベンチのある遊歩道が続く。奥には橋と船が見え、背景には青空と雲が広がる。
ハックニーの川沿いをお散歩するのは最高

去年より£100ほど毎月の生活費があがりましたね。恐ろしい…。現在将来のことを考える時に月に£1500あれば生きていけると見積もっていますが、一年ごとに£100くらい増えると計算し直したほうが良いかも。最低時給くんも上がり続けますように。

ロンドン生活はどうだろ。去年と変わったところも、同じようなこと言ってるようなところもあるけど、「ロンドン生活!」って意気込まなくなってきたかも。日本に帰ることになったらそれはそれで比較してみたいな。外食もしちゃうだろうし、ちまちまとしたものを買っちゃうだろうし、芝居のチケットは日本のほうが高いし、更にひいひい言ったりして。

こないだ先輩に「最低限暮らしていけるくらいの生活費を演劇から貰えたら…」と話したら「え、たまには美味しいお酒とか飲みたいよー」と返され、それも確かにそうだなと思った。今は節約生活してるけど、これが美しいと言うつもりもない。お金あったら、いい席で芝居を観たりレッスンを受けたりできるし、劇場やコミュニティに募金したり、後輩にはちょっと奢ったり、気分が上がるヴィンテージのネックレスでも買えるかも。ということで、お仕事お待ちしております&下記紹介URLよろしくお願いいたします!

イギリス生活御用達アプリ

イギリス生活や海外生活で使うあれこれには、友達紹介ができることが多く、もし下記のリンクを使っていただけたら、お互いに特典があるのでとても嬉しいです。ちなみに、各サイトやアプリの使い方は「○○ 使い方」で素晴らしい記事たちが出てきます。

WISE:安くて分かりやすい手数料で海外送金できる。海外生活必須なアプリ。デビットカードも作れるので、海外旅行の際にもお勧めです。 紹介リンク経由で75,000円分の送金手数料が無料になります。

MONZO:イギリス在住者向けの無料で作れるオンラインバンクです。給料の振込口座として使うと1日早くお給料を受け取ることができます。お互いに£10もらえます。

giffgaff:日本に無料でSIMを送ることができます。そのため現地に着いた瞬間からスマホを使えるので安心しました。このリンクからの申し込みで、お互いに£5獲得できます。

もし、この記事書き手の天羽尚吾を知らないよ~という方がいましたら、作品をご覧いただいたり、InstagramBlueskyをフォローしてもらえたら嬉しいです!質問もいつでもお寄せください。

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